1台の無線機で複数のアンテナを使用する場合、同軸切替器を使うと便利です。アンテナの同軸ケーブルを無線機からイチイチ抜き差しせず済みます。一般的な使い方のイメージはこのような感じだと思います。
どのメーカーからも商品名は「同軸切替器」という名称で販売されていますが、つまりは「アンテナ切替器」です。昔はそのような商品名だった記憶もありますが。。。
その同軸切替器を次のような使い方をすると、どうでしょうか。
一見問題が無いように見えますが、これは同軸切替器のアイソレーション耐久試験に他なりません。
試しに同軸切替器のINにハンディ機を接続、OUT-ON側をダミーロードで終端、OUT-OFF側を他の無線機に接続し、2台の無線機を"同一周波数"に合わせてハンディ機から1Wで送信してみました。
OUT-OFF側につながれた無線機のシグナルメーターは9オーバーです。(マネしないでください。)
ダイヤモンドアンテナのカタログでは、この同軸切替器のアイソレーションは60dB以上と記載されていますが(周波数帯により異なる)、これは通過電力が百万分の1以下になるという意味であり「絶対に通過させない」という事ではありません。
IC-9100の145MHz帯RFアンプが壊れたのは、おそらくこの使い方が原因と思われます。9月に購入したFTM-300Dを接続していました。
同軸切替器は「アンテナ切替器であり」、無線機切替器ではありません。愚かな事をしました。。。