包絡線検波時定数とダイオード違い の解析 | JL7KHN/ミヤギKI529のブログ

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飛んでけ しょぼ波 どこまでも~

検波回路の時定数調整をやってますが、やっぱり よう分からん!

水の如く低きに流れる当局は、spiceに頼ることに。
早速開始。

変調器で800から1kHz位の変調をかけます。対象は6mバンドなので、CBの様な「りょうがいしましだぁ」変調度では無く、紳士的な80%変調度です(笑)
まずは、単純モデル。
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ダイオードはズルして、デバイスシートから読み取り、p-spiceモデルエディタで作りました。

実際に回すと
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ダイヤゴナル歪みもちゃんと分かります。
拡大
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教科書通りです。

次にこれにノイズを加えます。
色々試しましたが、中間出力にカップリングするのが良さげな感じでした。
ノイズは、広帯域に広がるザーと、気中放電チックなランダムノイズの二種類に。
前者はホワイトノイズで、後者はモンテカルロで乱数にして、その解析を数回回してみるようにしてみました。本当は幅のあるスパイクノイズにしたかったのですが、うまい方法が思いつかず、とりあえずこれで。

で解析の目論見は、検波出力をwavにして聴くこと。解析時間を2秒にして繰り返し再生しようと思ったのですが…
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解析が長すぎてギブ。
手抜きには手抜きなりの結果になりました。(TдT)

仕方がないので時間を短くして波形で確認。
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すると、アレレ~(コナン君風)
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見てみると、乱数で入れたノイズに敏感に反応しています。
FFTで見てもあまりS/N比は良くなさそう。
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そこで包絡線検波時定数をいじってみましたが、微妙。
ダイオードのモデリングをチラ見確認しかしなかったから、実はへぐったか?


ここで、とりあえず今度は1N60を確認のため並列比較。
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青が1N60。緑がBAT43の復調波形。
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明らかに綺麗でS/N比が取れてます。

再びアレレ~。
その後BAT43のモデルも変えてみましたが、さして変わらず。


結局のところ
☆BAT43は検波出力は1N60と比較すると大きい。
☆が、ノイズにも機微に反応。
☆フロントエンドのゲインがあれば、ゲルマニウムダイオードのほうが聴きやすくなる。
らしい事がわかりました。
S/N比が重要なので、残ノイズについてちゃんと評価しないとダメなんですね。

んー、新しい物(ショットキーダイオード)が性能良いとは限らない!
さて、戻してみますか。

そういえば、元々は時定数最適化がテーマだったはず…。このままではダメなので、次はトランジスタ入力抵抗と、シリーズコンデンサも含めた解析にしないと。

さすが超アナログ。まだまだ序ノ口なのに、難しい!!