JL7KHN/ミヤギKI529のブログ

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飛んでけ しょぼ波 どこまでも~

■IC-705のVSWR検出機能

どのアマ機にもついているVSWRの簡易計測機能。もれなくIC-705にもついていますが、これの145/430MHz帯の検出値、特に430MHzがやたらに高い傾向にあります。

 

理由の一つとしては、本体はBNCに対し常置場所で使う場合にはMコネ等が多く、それに合わせる為に使う変換コネクタの特性の悪さがあります。こちらに関しては以前にも記事にしました。

 

ところが、変換コネクタにいくら気を使って、アンテナはVNAやアンテナアナライザー等を用いバッチリ調整したとしても常に高めを表示します。

 

「いくらなんでもこれはおかしい」、ということで、検証してみました。

 

 

 

 

■そもそも正しいのか?

まず、50Ω/BNCタイプのダミーロードを使います。このダミーロードはプロ用の正確なものです。

送信接続してみると、ビタビタに1.0。これは合っている様です。

 

では、振り返りも兼ねてBNC→Mの変換コネクタ。くどいですが、一応プロの世界で使うメーカーもので、Mコネと言えども特性が非常に良く、お値段も良い・・・・\5,000/個です!

で、こちらはと言うと2.0。やはりずれています。

 

 

===おまけな話===

なんでやねん、と思い、コネクタ部をいじって見たところ、あることをすると下がります。

お分かりいただけるだろうか?

ほぼ引っこ抜けんばかりの状態にすると、1.4まで下がります。

 

==========

 

次は、”理論的に”VSWR2.0の状態を作り出します。即ち100Ωないし25Ωの負荷を接続します。

今回は50ΩをT型分岐を組み合わせ25Ωのダミーロードを作ります。

すると、VSWRは2.5。+0.5の高め誤差があります。

 

 

 

 

■もしや・・・・?

ふと気づいてやった実験がこちら。

単純にBNC-BNCの30cmケーブルの先にダミーロードを接続した状態です。

 

まずは、先程の50Ω/BNCから。これはBNCのメス/メスの中継コネクタが間に入りますので、ちょっと不利になります。

それでも、VSWRは1.0。

 

次は、先程使ったBNC-Mコネ変換コネクタをBNCケーブルの先に接続した場合。こちらもBNC-BNCのメス/メス中継コネクタが介在しますので、更に不利になるはず・・・ですが。

はい、見事VSWRは1.0。(正確には1.1、ひいき目(笑))

 

 

 

 

■検出回路超直近の定在波が影響する

ということで、IC-705のV/UHF帯でSWRが高すぎで困っている方がいらっしゃると思います。

通常は、”変換ケーブル”よりも”変換コネクタ”のほうがインピーダンスミスマッチが起きにくくロスも少ないことから、選択としてはベターです。

 

しかしながら、どうやらこのIC-705に至っては、VSWRの検知回路とコネクタの位置関係が悪いのか、リグ本体から出てすぐの不整合は超気に入らない様です。

*可能性としてはScd11(モードコンバージョンロス)で誤検知していると推測。

*インピーダンスが崩れている区間が中間にある場合は、その前後区間インピーダンスに引っ張られて崩れがボヤケて見える事もあります(2022/9/25追記)

 

IC-705と変換コネクタを使っていると、割りと簡単に3.0を越えます。

VSWRは3.0まで上がると理論的には75%まで進行波が落ちてしまいます。

もちろん受信側はS/Nの悪化で見えてきます。

 

回避策としては、☓変換コネクタよりも○変換ケーブルを使う事をオススメします。