想いに還る日 | Thanks cherish now ♡

Thanks cherish now ♡

(●´ω`●)ゞ




3月11日

いつもいつも 
泣いているわけじゃない

さっきだって ふとした会話で
笑っていたのだから

あれから 10年経ったんだな
っと、彼がポツリと言ったから





いつも、その日の朝は 
コーヒーをいれたら、私を一日放っておく

そうして欲しいと
私が 言ったわけでもないけれど

そうして欲しいんだろうな、と 
彼に、思わせているのかもしれない





震災の報道、ワイドショーだって
もう、見ていられるようになったし

やはり 悲しいけれど
今は どちらかと言えば


被災地のみんなが、前向きに
頑張っている姿を 見られるから

ワタシもそこから 勇気を貰えるから





7年前の10月
遅れて届いた 小さな箱


そこにあったのは

見知らぬ女性からの 手紙と
見覚えのある時計だった


何かが 崩れ落ちた夜


3年以上も 知らなかった
自分を責め 泣いた日々、、




なぜ、私の手元に 
3年も遅れて 時計が届いたのだろう





その日、本当は
あなたは 東京にいるはずだった

仙台に出張するはずだった
会社の同僚が 体調を崩してしまい

自分が代わりに行くから 大丈夫だと
会社と同僚には、そう言ったそうだ

それなら、仙台市内の
ビジネスホテルに居たはずだ




たまたま、あの日の その時間だけ
仙台の海沿いの実家に居た

手紙には、その理由が書いてあった

なんという偶然なのだろう

両親を助けるためだけに
向かったかのように 思えて仕方ないんだ





あなたは もう、
歳をとらないのよね

私は、あれから10年
歳をとったんだ





いつもそう。

全然大丈夫だったのにナァ
この日のことを 書くときだけは

一瞬にして、、
あっという間に、連れ戻されてしまう

ナミダで 文字が見えなくなって
何書いてるんだかも、よく わからなくなる





「 娘さんを 僕に下さい 」

と言って、
私の父に 頭を下げたあなた

隣で見ていた ワタシも
慌てて一緒に、頭を下げた日


若かったね



その日のことを
少しずつ 少しずつ、、ここにも

書けるようになってゆくんだな、って


今は あなたの
笑顔だけが 思い出される



iPhoneから送信