前記事の続きです。
レンジフードファンメーカーの、オプション部材「電動排気シャッター」は、その性質上閉まっても周囲に0.8mm程度隙間があります。
高速道路・幹線道路の脇といったような、特に騒音の激しい立地ですと、これでも音が気になりますので、より気密性の優れた「煙逆流防止ダンパー」を検討します。

これは、三菱電機製の煙逆流防止ダンパーです。
本来の目的は、主に1970年代に施工例が多かった共同ダクト式のマンションなどで、レンジフードからほかの住戸からの油煙の逆流防止と、万一の火災時に延焼を防ぐ防火ダンパーの機能です。
私のプロフィール画像のような排気口(商品名:「ウイングジェッター」というそうです)が屋上に林立している、主に長谷工のマンションでは、レンジフードファン自体に「ダンパー開放確認灯」というランプがあり、この煙逆流防止ダンパーが開放状態になると、マイクロスイッチで感知してランプが点灯するもので、この三菱電機製の煙逆流防止ダンパーにも、そのための配線があります。
(私が実際に見た長谷工のマンションは、ダクトが丸ではなく長方形の角形でした)
このように、排気ダクトの中間に設置する汎用品のため、既存のレンジフードファンへの取り付けは一工夫必要ですし、電源もこのようにバラになっていますので、電気工事士による配線工事も必要なので、DIYで気軽に交換には難があります。

それでも、このように部材の厚さは火災に耐えるだけあって電動シャッターの2倍以上あり、かつ煙の逆流を防ぐため、耐油性の特殊気密パッキングで密閉されるようになっており、さらに駆動モーターも強力タイプ(火災の逆風で開かぬよう)なので、遮音性は良くこれを設置すると、外の音がほとんど聞こえなくなります。
レンジフードファンからの音は、静かな住宅ほど意外に気になるものです。風通しの良い高台や、道路の近くなどで家を新築される場合は、前記事のような電動排気シャッターの取り付けを、設計の時お願いすることをお勧めします。また、既存の住宅やマンションでは、風のばたつき頻度や外の騒音の程度により、電動排気シャッターか、煙逆流防止ダンパーかを選定されればと思います。