アルミサッシのルーツ | PBX5 Bldg.

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昭和30年代に登場した建築用アルミ合金製建具「アルミサッシ」。それまでのスチールサッシ(鉄製)や木製窓に比べ、軽量、腐食に強い、気密性に優れるなどで普及しました。ビル・住宅から、鉄道車両に至るまで、窓と言えばアルミサッシの時代が、つい最近まで続いていました。


私は長らく、鉄筋コンクリートなどの古い建物か否かを見分ける基準に窓を見ていました。アルミサッシなら昭和30年代以降で、スチールや木製ならそれ以前と思っていました。
PBX5 Bldg.-スチール窓
このようなスチール窓は、戦前の近代建築でよく見かけました。ところが最近、昭和40年代後半でも学校などでスチールサッシで新築された校舎があるなど、必ずしもそうでないことがわかってきました。


アルミサッシは、ずっと戦後に登場したものと思っていたのですが、先日アルミサッシメーカーを定年退職されたかたから、意外なお話を聞くことができました。


「東京に、かつて森五商店という店があって、1930年製ながらアルミサッシが使われていた。村野さんという建築家の意欲作だったそうで、アルミの活用は建築界でも話題になったそうだ。しかし、当時はアルミだけでは強度に不安があって、スチールとの混成で製作されたので、傷みが早く1990頃に解体されてしまった。」とのことでした。


私は、アルミサッシのルーツが昭和5年にあったとは驚きました。彼のお話にあった村野さんという建築家は、村野藤吾氏のことなのでしょうか?そして、今はなき「森五商店」とは、どんなお店だったのか、東京といってもどの辺りにあったのか、知りたくなりました。


※2011.6.29追記

森五商店は、現在「近三ビル」という名称で現存しています。東京都選定歴史的建造物になっています。

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/keikan/list_rekisi.htm

窓枠はその後改修され、現在のアルミサッシのようです。