(前記事http://ameblo.jp/jkic21/entry-10932340506.html の続きです)
当時、子供だった私がいる我が家でも、指挟み事故の危険性があり、ドアクローザの設置は急務でしたが、電気メーターの件がありました。
ある日、父がドアクローザと工具を抱えて帰宅しました。そして翌日曜日、玄関のアームストッパーを取り外し、真新しいドアクローザを取り付けました。父の話では、ドア、枠ともに裏板が仕込んであったらしく、ネジのタップを作ることができたそうです。
写真がなく、製造元も解散してしまったので手書きですが、我が家の玄関に取り付けた、「ニッカナ」(NHN)のドアクローザです。型番は不明ですが、丸みを帯びた横長で、本体取り付けネジの縦の間隔が広いものです。現在でも、古いビルなどで時折見かけます。
近所の金物店には、前述のリョービと、このニッカナしか取り扱いがありませんでした。そして、我が家のドアクローザには、父の手で特別な「改造」が施されていたのです。
ニッカナのドアクローザには、図のような車輪式のストップ装置が付いていました。本体上部のストップ片(2つの山のようなもの)を希望の位置にセットすると、アームにある板バネ先端にある車輪が、この2つの山の谷に落ち込んで、ドアをストップさせるものでした。
しかし、1つめの山を越え谷でストップしても、ドアを押すと2つめの山を乗り越えてしまい、電気メーターにぶつかってしまいます。そこで、
父が会社で、このストップ片の2つめの山に、新たな金属を溶接で盛って(図の黒い部分)、山を高くする改造をしていたのです。1つめの山を越えてストップしますが、2つめの山が高いため車輪がそこでせき止められて、ドアを押してもそれ以上は開かないのです。
リョービはスマートなデザインなのですが、前述のようにストップ装置が内蔵式のため、この改造ができませんでした。そこで、もう一社のニッカナを選んだのです。
安全で、しかも電気メーターにぶつかる心配のないこの改造ドアクローザは、マンションの知人友人に好評で、父が金物店で買い求め、会社でストップ片を改造、そして休日に知人友人宅に取り付けるという、今で言うボランティアのような活動をしていました。知人がまたその知人にという具合に依頼も増えて、1戸、また1戸と静かで安心な玄関ドアが増えていきました。
ところがある日、改造が不要でドアを確実に固定するという、強力なライバルドアクローザが現れたのです。
(続く)