【Bike Shop LARIMAR】ボクと彼女とカワサキと

【Bike Shop LARIMAR】ボクと彼女とカワサキと

趣味も仕事もバイクだった・・・

1994モデル、ZZR600(オランダ仕様)の車検ご入庫いただき、整備を行っています。

 

 

綺麗にされており、各部、メンテナンスは行き届いている感じの車両ではあるのですが、20年以上前の車両であり、燃料ホースの交換履歴も定かではなく、今回、燃料ホースの交換を実施していきます。

 

 

カワサキ純正パーツで設定されている【燃料ホースキット】を使用します。 

・燃料ホースの使用年数が4年を超えている場合 

・6か月以上放置した車両を動かす場合 

・両端挿入部にひび割れやキズ、硬化がある場合 などなど交換が必要です。

 

 特に・・・動かしていなかった車両は注意が必要です。 劣化したガソリンはゴムを劣化させます。

 

 

 

 

オゾンクラックが入っています。 

 

ZZR400やZXR400などで燃料ポンプが装着されているモデルでは燃料ポンプ→キャブレターまでのホース内でガソリンが加圧されているので、微細な穴から霧状や気体で漏れる事があります。

これに何らかの火花で引火すると、車両火災になる事もあるので、そうなる前の予防整備ですね。

この燃料ホースのメンテナンス不良による車両火災はカワサキ在籍時代に何件もありましたよ。消防の検証に呼ばれ、丸焦げになった車両を何度も見ました。

古いキャブ車、特に燃料ポンプを使っているモデルは定期的な交換を行ってください!

 

 個人売買で買った車両などで、いつ交換したかわからない場合は早めの交換お勧めです。 

 

他店様や個人売買でご購入されたバイクでも修理・メンテナンスを承っています。

東大阪や近郊で古いカワサキのキャブ車で修理お困りの方は、お気軽にご相談ください!

 

 

10月の「鈴鹿ファンラン最終戦」にて、予選前にエンジントラブルでリタイヤになった【Ninja250(EX250L)】

修理で入庫したので、本格的に作業していきます。

 

 

 

 

現地で手でクランクを回し点検した時、明らかに『何かが』噛み込んでいる感覚だったので、エンジンを降ろして点検開始。

 

 

ピストン上面に異物。噛み込んでる感覚があったのはこれですね。

 

 

異物は磁石にくっ付いたので・・・ポートを除いてみると、見事にIN側バルブガイドの一箇所が割れていました。この破片がインレットポート内で動き回って、最終的に燃焼室へ落ちたのでしょう。スロボのバタフライバルブにも打痕がありました。

 

 

ミッションの調子も悪かったそうなので、ミッションも点検。

サーキット走行、特にスリップを使い合うレース中では「ギヤ抜け」は他車を巻き込む大きな事故になりかねませんので、念入りにチェック。

ミッション不調の原因は他にあり、運よくギヤ自体は損傷なし。

いろいろ要因が重なってバルブガイドが破損したのでしょうし、「タラ」「レバ」ですけど・・・

ミッション不調を感じた時点でチェックしておけば、防げたエンジントラブルかもしれません。

 

 

 

 

ピストンとリング、INバルブを新品に。シリンダーとシリンダーヘッドは中古。中古ヘッドと新品バルブなので、ひと手間加えて組み上げます。

 

 

バルブクリアランスは諸説あると思いますが、ボクはオーバーラップが少なくなる方向の上限狙いで調整。

Ninja250のサービスマニュアルや補給部品ではシムは【0.05mm刻み】ですが、中間サイズのシムもあるんですよ!

KX250やZX-10Rなどは部品の設定もありますが、サイズは同じでもチタンバルブ用とシムは違うので、自分がNinja250に乗っている頃に、ちまちま集めたシムです。微妙な調整ができます。

 

ついでに、今更ですけど、タンクキャップをキーなしで開けれるようにして、メインスイッチも外して加工。「キーを忘れても大丈夫」な仕様に。

 


 

来シーズンのスケジュールはまだ発表になっていませんが、来シーズンは全線、完走してくださいね!!

 

 

 

左側がノーマルのギヤポジショニングレバーのスプリング。

右の線径が太いスプリングの方が「強いバネ」

 

使っているのはココ

 

チェンジドラムの右端にある花びら状「チェンジドラムカム」の位置を決めるポジショニングレバー

 

通常、チェンジペダルを操作してギヤを変える時、人間の操作でチェンジドラムカムを送れるのはこの位置までです。

この状態ではギヤが次のギヤまで入っていません。ミッションのシフトギヤのドッグが当たり、正しく噛み合ってなく、「ギヤチェンジの途中」でギヤ抜けしている状態。

 

こんな状態。

 

 

 

ミッションのシフトギヤがフリーギヤのドッグに完全に噛み合う位置(下の画像)までチェンジドラムを回すのに「ポジショニングレバーのスプリング」の力を使っています。

 

 

この状態でミッションギヤのドッグが正しく噛み合って「ギヤが入っている」状態になります。

 

 

ので・・・ギヤポジショニングレバーのスプリングをレートの高いスプリングに換えることで、ギヤ抜けの可能性を減らすことが出来るのですが、当然、チェンジレバーの操作には「力」が必要となり、場合によってはチェンジペダルのレバー比を「操作は軽くなるが、ストロークは長くなる」方向に調整する必要も出てきますよね。

 

どちらのスプリングが良いか、一般的には絶対に『ノーマルスプリング』だと思います。

しかし、バックステップに換えた場合や、サーキットに限定した使い方なら、強化のスプリングもありでは??

詳細は忘れましたが、Ninja ZX-6Rでもチェンジフィーリング改善でポジショニングレバーのレートがUPされていたはず

 

ボクが乗っていたNinja250(EX250L)は3速→4速へのギヤの送りが悪くチェンジドラムが完全に回りきらず、ギヤ抜けはしないけど、次の5速へシフトシフトアップの時に「空振り」してしまう時がありました。カムやポジショニングレバーを変えても改善しなかったので、この強いスプリングに換えて良くなりました。

 

 

ってことで、試してみましょうねチャッピーさん。ダメならノーマルに戻せば良いだけの話ですから

 

 

・・・ポジショニングレバーのスプリング、あと2つ在庫あります。

 

 

 

 

カワサキWシリーズの特徴的な部分の「ベベルギヤ」

( 正確にはわずかオフセットしているので、「ハイポイドギア」と呼ぶのでしょうが、カワサキがベベルギヤとしているので、そう呼びましょう)

 整備や調整にはちゃんとした知識が必要ですね。サービスマニュアルからでは理解が困難な構造的な事や感覚的な事など、独特のシステムです。

 

 

カムシャフト側、ドライブギヤが破損しています。 

エンジンオイル量の不足や、長すぎるアイドリングでの暖気・・・などで、ギヤを保持しているベアリングへのオイル供給量が不足し、ベアリングにガタが出て破損に至るケースもあります。

また、「バックラッシュの調整不良」で破損させてしまうケースも。 

ギヤ自体の耐久性は十分あるので、そうそう壊れる事はありませんし、バックラッシュ調整もほとんど行う必要もないのですが、それでもやってしまい、イジリ壊しているケースが・・・

 

 

見事に破損しています。

幸いにもギヤ飛びは起こしていませんでしたので、カムタイミングはずれていませんでした。

 

 

ベベルギヤの交換を行います。

 ギヤは共加工されているので、ドライブ、ドリブンのセット交換。

 

 

使用するヘッド、カムシャフトに合わせて、ギヤの歯当たりをシムの厚みを変えて調整します。 

調整時は冷間での作業ですので、エンジンが温まった時に適切な歯当たりになるよう追いシムを入れます。

 

 

折角なので、バルブクリアランスも調整。

 

 

すべて組付けたら、エンジンを暖気してバックラッシュの調整を行います。

ハイポイドギヤなので、セリ音がする程度が良いらしいのですが、冷間時にセリが強いとアイドリング不良気味になるような感じなので、ややバックラッシュ広め。

油温80℃くらいの時には歯打ち音が鳴りますが、バックラッシュを詰めて唸り音が出ているとね、HONDA車っぽいので・・・広めがやっぱりカワサキっぽい(笑)

 

ユーチューブなどでバックラッシュ調整を行っている動画、そりゃ~~壊れまっせ!!って思うようなものもあるので、くれぐれもご注意くださいね!!

 

 

 

 

 

 

前回の開幕戦は雨の決勝となったので、今回の第二戦は晴れて欲しいと願いながら鈴鹿入り。

第二戦は鈴鹿サーキット、全長5807mのフルコースでの開催です。苦手なフルコース、今年、走るのは2回目と不安要素しかありません。

 

 

前日は荷物の搬入・ピット設営と、レースにエントリーしている人だけが走れる「特別スポーツ走行」が30分×2本です。

翌日のレースに向けてマシンの最終セットアップを行ったりしますが、今年は全く練習やテスト走行ができていないので、人間の慣らしだけで精一杯。「もっとこうしたい」「これを試したい」となっても時間が足りないので、マシンのセットはマシンオーナーであり第一ライダーの山下さんにお任せです。

 

特別スポーツ走行「特スポ」は山下さんもボクも無事に終え、マシンの整備を行って翌日の予選・決勝に備え早々にホテルへ。

 

当日、朝から車検やブリーフィングを済ませ、午前10時20分から20分間の予選。

今回の我々の予定は第一ライダーの山下さんからコースインし、アタックラップを1周行い、ピットイン。ライダー交代しボクが残り時間を走行するというもの。第一ライダーがコースインとピットインの周回で計3周なので、約10分。なので、ボクがアタックできるのは2周、運が良ければ3周って所です。

 

 

予選タイム、2分48秒753・・・全体31台中、14番手

「YAMAHA YZF-R25」クラスと混走なので、我々のエントリーしている「Kawasaki Ninjaクラス」としては13台中8番手タイム。

当店の提供したパーツ(って中古パーツですけど)を使ってくれている【MEDDESTオレンジの会】のチャッピーさん、予選タイム2分46秒705で見事Ninjaクラスで予選一位獲得!

マシンに店の特製ステッカーを貼ってくれています。ありがとうございます。

 

我々は中盤あたりの予選順位で上位を狙える位置でないけど、このマシンでフルコース50秒を切ったのは初めて。感触も悪くなく、午後の決勝に向けて、お昼寝タイム突入しました。

 

 

通り雨の心配された予報でしたが、路面も完全にドライのまま、15時に決勝スタート。

スタートダッシュで先頭集団に追いつき、S字に差し掛かるころには5~6番手辺り

 

 

トップのライダーは第一戦で優勝したライダーなので、二戦目には1回のピットインというハンデがあるので、一周目にはハンデをこなす為にピットイン・・・

 

 

いくつかの「ラッキー」が重なり、2周目のホームストレートでトップに上がれました!ほんと、奇跡です(笑)

鈴鹿サーキットのフルコースはコース前半の東コースと後半の西コースとなっていますが、苦手な後半セクションの西コースもレース序盤ということもあり、他のライダーは様子見で刺してこなかったので、ほぼ2周を先頭を走るという貴重な体験。

その頃、ピットでは14番スタートからトップまでジャンプアップした「まさか!」の展開にちょっと盛り上がってくれていたみたいです。よかった!!

 

 

その後はトップライダーにあっさり抜かれ、先頭集団から離れ始めると、集中力と気力が低下し、ミス連発。序盤で無駄に力んでいたからか、体もキツくなりいつもの中盤グループに。

「もっと行け~~」のピットサインを無視して予定通り12周のレース折り返し、6周終了でピットイン。ライダー交代。

 

その後は山下さんが危なげないレースで無事にチェッカーを受けて終了。予選と同じNinjaクラス8位。

決勝レース中に自己ベストを更新したのは良かったけど、まだまだ課題の多いレースでした。

 

今回、少しでしたがトップを走れた事で、いつもレースをサポートしてくれる仲間が一瞬でも「もしかして!」って盛り上がってくれてたのは、うれしかったです!

また、レースの前からマシンや機材の準備、レース後、帰宅してから荷物の後片付けまで、暑いこの時期に山下さんに任せっきりで申し訳ない限りです。山下さんには感謝しかないですね!

 

 

今回、【本家 山下ガレージ with Bike Shop Larimar】のマシンがこのクラスではトップのマシンと互角に走れるという事もわかったので、さらに上位を目指し、10月の最終戦の終わった時「旨いビール」をみんなで飲めるよう頑張りましょう!

 

 

予選でNinjaクラス1位の方?

・・・カウルの左側、ボロボロになっていたので、特製ステッカーをまた作らな!!