マルチバンド・ツェップの確認(エレメント長約20m) | JK3QBU と ILZ

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オキナインコ と アマチュア無線のアンテナ製作

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今、出品しているマルチバンド・ツェップの給電部分です。

3.5MHzのエレメントを付けると、通常の長さより若干長くなるので7MHzのエレメントを付けるとどうなるか?

最適な長さはどのくらいになるか調べてみました。

 

普通のツェップのエレメントを取り付けて測ってみました。

正確には全長20.2m 折り返し長さ0.75m  実際の長さ 19.45mで以下のような値になりました。

7MHzではバンド内低い値になっています。

 

14MHzはかなり上で最低点です。

 

21MHzも通常より高い所に最低点が来ています。

 

28 29MHzはこのあたりが最低点です。

 

14・21・28とももう少しSWRが最低になるところを探した方がいいみたいです。

エレメントを少し長くしてみました。

7MHzの値が少し悪くなるかもしれません。

 

エレメントを50cm加えてみました。

 

7MHzですが下の方はほとんど変わらなかったのですが、上の方では若干数値が悪くなりました。

許容範囲だとは思います。

 

14MHzは運用周波数にまで最低点が下がってきました。

 

21MHzもいい感じです。

 

28MHzはこんな感じです。

 

28MHzは運用できる周波数が広いのでまず一番低い周波数をチェックしました

 

 

次は一番高い周波数です。

バンド内許容範囲だと思います。

 

次に50MHz使えるのか使えないのか微妙です。

 

 

7MHz用のエレメントを使えば無理なのはわかっていますが一応測ってみました。

この給電部は基本周波数の整数倍

この7MHzのエレメントを使うのであれば 7MHz、14MHz、21MHz、28MHzなんですが49MHzで何とか誤魔化し50MHzも使えるかな?という事です。

 

使い方としては何も難しいことはありません。

エレメントを取り付けて普通のツェップとして使っていただければ結構です。

 

ただ、移動運用の場合は収納のし易さからエレメントを外してもらった方が簡単なので(蝶ネジで止めている)このように止めていただいたらと思います。

 

固定で使用される場合は常に張力がかかるので、前部に小さい丸カンボルトを取り付けているので、荷重がボルトにかかるようインシュロックでこのように止めてください。

エレメントの固定は蝶ネジになっていますが、M4のナットに変えていただいても結構です。

 

1本のエレメントで多バンド運用ができるのでいいアンテナだと思います。

飛びは普通のフルサイズダイポールと同等です。

上の周波数では理論上ダイポールに比べて若干ゲインがあります。

 

長くなりますが、3.5MH用のエレメント(約41m)を張っていただくと3.5MHzから上の周波数は全て1本のエレメントで運用することができます。

コンテストで便利ですし移動運用でもアンテナを張り替えることなく他の周波数にワンタッチでQSYできます。