ダイポールのエレメント | JK3QBU と ILZ

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オキナインコ と アマチュア無線のアンテナ製作

また針金アンテナのネタです。
ここ最近、アンテナ(ワイヤー)を色々と試行錯誤して作ってきましたが、移動用は別にして 基本的には全てアルミ線を使っています。
10年以上前から3.5MHzに出て、いろいろとお教えいただきながら作ってはいるのですが何故か、アルミ線を使っている方にはほとんど会うことはありません。
イメージ 1いつも使っているのがこれ。
1mmのアルミ線です。
ホームセンターに売っています。
値段は忘れましたが、高いものではありません。
これは3.5MHz用のダイポールを作るために用意しました。
長さは141mです。
 
 
イメージ 3
これを23mで切っていけば6本取れます。
片側のエレメントを作ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
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片側を柱に打ち付けた釘にグリグリと巻きつけます。
何せ1mmのアルミ線ですからペンチやプライヤーなんてものはいりません。手で十分です。
 
 
 
 
 
 
イメージ 5電動ドリルに銜えさせてグリグリとネジってやります。
気をつけることは、6本のアルミ線の長さを等しくしてやることと、ドリルでゆっくりとねじる事です。
速くねじると銜えている所で切れてしまいます。
相手はアルミなのでゆっくりとです。
 
イメージ 6もう一本も同じようにやれば3.5MHzのダイポールのエレメントが出来上がりました。
両方あわせても600gです。
6本で捩っていますから、直径は3mm弱あります。
強度も取れるし、軽いし、太いので若干ですが帯域も広く取れるような気がします。
 
イメージ 7
自作のフロート・バランです。
ま~なんと汚いバランでしょう。
実はバランを巻くときに以前PEWの1.5mmを使っていたのです。
変更検査を受けるのに自作したときです。
耐圧が足りませんでした。
アンプ(真空管)の同調を取るのにダミーを使えばいいものをアンテナにつないで同調を取っていたら、10秒ほどで火を吹いたしだいです。
もったいないので再利用です。
PEWの線から耐圧の高い線に変えたのでもう大丈夫です。
けれど同調をとるのはダミーロードを使いましょう。
 
イメージ 8これで3.5MHzのダイポールが出来上がりました。
いかにも作った感があります。
 
IV線は銅が重い上に被覆があるのでさらに重くなります。
 
移動運用では使いづらいですが、固定に上げるのでしたら断然アルミ線です。
 
それとお勧めはステンレス線です。
これはZepp型のアンテナと組み合わせれば抜群です。
飛びが抜群だといいんですが、0.8mmのエレメントにすれば見えないんです。
給電部を自宅の屋根にして、もう一端を電柱などにする場合、まず見えないです。
ステンレス線ですから強度はあるし、見えないしいいですよ。
張った本人が分からないくらい景色に溶け込みます。
ばれたらまずい人にお勧めです。
サガ電子のZeppだと簡単に変えられます。
メーカー製が一番だと思う人には向きません。
 
 
 
 
イメージ 9イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
左が屋外での調整結果。
ま~こんなもんでイッカ。
左は小屋に引き込んで、カップラーにつないで測ってみた。
当然スルー状態でパワーを入れてみた。
100wで反射電力1wを少し切った。
 
ハイ、完成です。
 
一度アルミ線のエレメントを試してください。
波長が長くなるほど有り難味が実感できます。
タワーでは無く、私のようにポールでアンテナを作っている方はお勧めです。