このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです
思いつくままに書いており時系列順ではありません
あらかじめご了承ください
介護から逃避している人は
少しでも手伝おうという気など
ありません
基本的に
「介護は理解できないもの」
だからです
ところで
義父が特養を勧められた時
少し戸惑ったのは
事実上の介護者であった私だけ
他の親族は
「そんな良い話があるんだったら
乗らない手はない」
そんなスタンスでした
特養を終の棲家と捉える向きは多い
ただ突然亡くなる以外は
病院に転院したり
在宅で看ることになります
特養では基本的に
医療行為ができないからです
しかし
「入れっぱなし」だと
思っている向きが
ほとんどなのかもしれません
さらに
衣類や飲料などを届けるため
介護者は通うことが多い
その手間が
介護逃避者には理解できないのです
「そんな届け物など
Amazonを使えば良いのに
本当に要領が悪い人」
どうやら
そう思っていたようです
「介護が趣味のように
好きでやっているのだろう」
そんなところです
「親の顔を見がてら
カンファレンスに参加したら?」
そう声をかけると
しぶしぶ
やって来ましたが
ピント外れで自分勝手なことを
要望していました
「面会者があっても
会わせないように
して下さい」
理由は
はっきり言いませんでしたが
多分
「特養に入るレベルではないことが
面会者にばれてしまうから」
基本的に自立できていた義父でした
施設入所は
義母が同居を拒んだため
さらに特養に入れたのは
要介護度に比べて手間がかからないことが
施設長に受け入れられたのでしょう
ただ
話が理解できるからといって
「何で特養に居るのか」などと
苦情を言う面会者など
いる筈がありません
むしろ喜ぶ筈です
そしてまた
たまに顔を出して
要望を言うのは
自分の存在感を示したいから
現場でも
あれこれ要望しようとしましたが
「初めてお目にかかりますね」
介護士さんは
スルーしていました
総じて現場の皆さんは
呆れていましたが
そのような低い次元まで
降りて行こうとはしません
かくして
本人が気づかぬ間に
問題児的な評価を
受けることになったのでした