タラレバは無い | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです
思いつくままに書いており時系列順ではありません
あらかじめご了承ください




義父は
特養に入った時点で
人生が終わっていた
のかも
しれません



心不全で
市民病院に移るまで
おそらく一度しか
外に出ていない
筈です



その一度は
近所のお花見でした



もし在宅介護にしていたら
独りで外出することぐらいは
可能であったはず



しかし
義母が同居を拒否した時点で
終っていました



ただ
義母は責められないかも
しれません


日常の夫婦生活が
どのようであったのかは
誰にも分らないからなのです




わが団地内でも
子育てが終わった世帯に
離婚組がチラホラ

こればかりは
誰も責められません



ならば
花見でやったように
車椅子を押して
頻繁に外出すればよかったのか



その前に
車椅子生活になったことは何故か



おそらく
歩き回る場所がなかったから

何せ特養では
別の階に移動することすら
不可能です

筋力が衰えるのは
時間の問題




しかも
動き回られない方が
職員は
なのです



ならば
入所してから頻繁に
散歩に連れ出せば良かったのか



ただ
そのためには
介護者が毎日のように
特養に行かなければなりません


介護者である自分の生活が
事実上破綻
してしまう



結論から申し上げますと
介護が始まった時点で
 

介護者自身の生活を守るか


自分を捨てて
介護に専念するか

決断しなければなりません



施設に入所させるというのは
事実上
介護者自身の生活を
優先させる
ということ



あまり
考えたことはありませんでしたが
知らず知らずのうちに
そのような決断をしたということ



その現実は
受けとめなければなりません