一度きりの涙 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです

思いつくままに書いており時系列順ではありません

あらかじめご了承ください

 

義父が特養に入所していた時

インフルエンザによる面会謝絶

何度かありました

 

 

断続的にあったなかで

2か月以上に及んだことも

 

 

 

一度きりでしたが

再開時に義父が涙したことがありました

 

「もう会えないかと思っていた」

切実な思いだったのでしょう

 

 

 

その時は

施設関係者のご配慮

特別に面会が許されたのです

 

 

 

おそらく

見るに見かねて

連絡をしてくれたのだと思います

 

 

今日

テレビ番組で

 

「2カ月も入院していると

家族の足も遠のいていく」

 

医療の専門家と称する人物が

話していました

 

 

 

精神病棟の話でしたが

なんとなく介護もそうなのかな

考えてしまいました

 

その時に義父の涙を想い出したのです

 

 

義父からみて私は

最初の男家族になります

 

頑固な面は否めないものの

私の言うことは聴いてくれていました

 

妙な連帯感がありました

 

 

 

その娘婿が段取りをつけた特養入所です

 

拒絶することなく受け入れてくれた

 

 

 

ただ

我々夫婦以外は

どんどんと足が遠のく

 

顔も出さない子もいました

 

 

毅然としていたかのような義父でしたが

さすがに長期間の面会謝絶は堪えたようです

 

家族が記憶のなかだけというのは

さすがに寂しいものがあります

 

孤独という状態を超えていたのでしょう

 

 

特養に入ってくれたのですから

定期的な面会は介護者側の義務

 

そう思うのですが

 

そんな意見は少数派なのでしょうか