「仕方がない」は仕方がない | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

親族に

介護を助けて欲しいと思っても

仕事実家との距離を理由に

事実上断られることが

ほとんどでした

 

 

 

「仕事や実家との距離」

まるで免罪符のようです

 

 

そもそも

当方にとっては義父義母

 

親族

具体的に言うとにとっては

実父実母

 

血のつながりから判断すると

娘婿の当方が

事実上の主介護者になるのは

変な話です

 

 

 

ところで

世の中は男女がこのケースと別になる場合が

多いと聴きます

 

 

 

義理の娘

つまり義理の親御さん

実の子である旦那に代って介護するという形

 

 

 

勤務先で同期入社の男

あたりまえのように

「俺は仕事があるので

親は嫁がみている」

そう言っていました

 

 

 

「まあ介護は

義理の関係者が担う方が

スムースにいくけどな」

 

そのように応じると

「もっと詳しく話を聞かせろ」

と言います

 

 

 

「お前さんにとっては

父親はいつまで経っても

父親だろう

親父さんが認知症になったら

受け入れられるのか?

 

その点嫁さん

所詮他人だからな

客観的に親父さんを見ることができる

 

親父さんにも

お嫁さんには遠慮があるだろうから

素直に言うことを聞いてくれる」

 

 

同期は新たな免罪符を得たかのように

御満悦でした

 

 

 

しかしお嫁さんは

本当に介護を受け入れているのでしょうか

 

 

 

おそらく訊ねても

本音はおっしゃらないでしょう

 

 

 

「仕事があるから仕方がない」

こう言われてしまうと

仕方がないのです

 

まさか

「仕事を辞めて

介護を手伝って欲しい」

そうは言いません

 

今度は経済的不安が待っているからです

 

 

 

同じように妹にも

「仕事を辞めて手伝え」とは言いづらい

 

相手の経済的状況が

把握できないからです

 

 

 

ただ

「仕方がない」と言ったことは

記憶させておくべきです

 

多少の後ろめたさは感じて欲しい

 

 

これをしなかったために

「父親の介護は父親の介護

母親とは別」と主張

 

 

 

具体的に説明しますと

「義父の介護はこちらでしたので

義母は貴方にお願いしたい」

これが通用しなかったのでした

 

 

 

つまり

「仕方がない」を理由に

なし崩し的に

介護を背負わされたということ

 

 

 

繰り返しますが

「仕方がない」と言ったことは

記録に残しておくべきです

 

メールで確認しておいてもよい

 

 

 

「貴方が

『仕事をしているから仕方がない』

とおっしゃったから

今回はお義父さんの介護を引き受けます」