「独りで」は大丈夫? | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

いずれも男性の高齢者でした

お一人目は自転車で歩道を走行

 

それだけでもアウトですが

以前からの繰り返しでしょう

 

悪びれた様子もありません

 

 

 

ただ危ないのは

歩道で歩行者とすれ違いそうになると

急に車道に出てこられること

 

「車の方が気をつけるべきだろう」

そう言いたげです

 

 

 

そして

横断歩道を

一気にわたり切ろうとします

 

赤信号も無視

 

しかし車にクラクションを鳴らされて

思い留まったようです

 

 

 

ご家族は御存じなのでしょうか

 

「うちの爺さんは元気で

毎日自転車でどこへでも行っている

そんなお子さんの声が聴こえて来そうです

 

 

 

二人目の方はでお会いしました

 

 

当方はICカードに入金するために

並んでおりましたが

すぐ前に高齢の男性が

小銭を勘定しておられます

 

西可児駅は昨年無人駅になり

切符の販売機は1台のみ

トラブルはインターフォンで対応

 

そして自販機の初期画面には

「ICカード」「切符」などのアイコン

並んでいます

 

 

 

男性は見ようともしません

そしていきなり振り返り

「犬山まではいくらかね?」

駅員でもない当方に尋ねられました

 

 

 

「330円ですけど・・・」

そう答えると

何も確認せずに

自販機に330円を投入

 

機械はあたりまえのように

何も反応しません

 

放っておくと現金が戻るのでしょう

 

 

 

つまり

いつまでたっても切符は買えません

 

 

 

見るに見かねて当方が

勝手に「切符」のアイコンを押して

さらに出てきた「330円」のアイコンにタッチ

 

無事切符は買えました

 

 

 

「うちのお父さんは

独りでどこへでも出かけて行くよ

 

ここでもご家族の声が聴こえたような

気がしました

 

 

 

それとは逆なのですが

うちの義父は独りで畑にでかけて

農作物の世話をするのが日課でした

 

 

 

「良い歳をしてみっともない」

その日課は

義母によって取り上げられました

 

 

 

みっともないかどうか

確認すらしていなかったのでしょう

 

 

 

そして

義父の日課はなくなりました

 

 

 

それからというもの

家から一歩も出ない毎日

 

当然のように義母とトラブルになりました

 

 

独りにするのもしないのも

まずは実態を確かめるべきなのでしょう

 

 

 

自転車の後を車でついて行く

 

あるいは

駅まで送って行く

 

そんなに手間ではないでしょう

 

 

 

義母も畑を見に行っていたら

別の判断をしたかもしれません