ヘルパーを嫌い便利屋に頼る怪 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

「人さまが

家のなかに入るのは嫌」

 

義母がヘルパーを嫌った理由

単純でした。

 

 

早い話が「みっともない」

いう話です。

 

あれこれ家事を頼めば

自分の能力が衰えたことを

認めてしまう。

 

 

そして

要介護度が上がってしまって

義父と同じように

施設に閉じ込められることになる。

 

 

 

義父の施設入所を

強く後押ししたものの

明日は我が身。

 

 

ところが

ここで珍現象が起こります。

 

 

 

妹が雇った便利屋

何の抵抗もなく

家に入れたのでした。

 

 

 

便利屋は助っ人であっても

必ずしも

日常的なことをするわけでは

ありません。

 

 

 

面倒な草刈り

義父が使っていたテーブルなどを

指示どおり廃棄します。

 

 

 

「便利屋を雇う」とは

聴いていましたが

物が無くなっていくことに

疑問を持ち

あらためてその存在に気づきました。

 

 

 

その便利屋は

拘束時間30分あたりで

5,000円ほどかかります。

 

決して安くはないのですが

妹にしてみれば

関東圏から駆けつけると

その程度の金額では

収まりません。

 

 

 

しかも

「介護から逃げた」との

批判をかわすことができます。

 

 

ところがある日

ケアマネさんが便利屋の男性を

一喝しました。

 

「介護規則に抵触するようなことは

していないでしょうね!」

 

微妙な問題ですが

ヘルパー業務を無資格で

身内以外の者がやっていた

そうなってくると

グレーゾーンとは言え

便利屋も安心して仕事ができない

 

 

「依頼主に

介護に関することは頼むなと

言って下さい

 

便利屋から懇願されましたが

妹も何が介護に関することなのか

わからないでしょう。

 

 

 

横やりを入れたと言われるのも

しゃくなので

 

「自分で依頼主を説得せよ」

突き放しました。

 

 

その後

便利屋は姿を消してしまいました。