高齢者のコミュニケーション力 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

「ここは

いろいろなことが

できるけど

家に帰ったら

することがない

 

老健で

正月に一時帰宅される方が

おっしゃいました。

 

 

誰に話しかけているのか

理解できません。

 

独り言のようでした。

 

 

 

誰の目も見ずに

返答を要求するでもない。

 

言いっぱなしです。

 

 

 

ただ普段から

かなりしっかりとした方

「なんで老健に?」

と疑問を持っていました。

 

 

 

そんな方でも

会話が少ないと

独り言が多くなるのでしょうか。

 

 

とくに

相手の反応を確認しながら

話すという行為は

あまりないのかもしれません。

 

 

 

ただし

施設外でも

一方的に話す高齢者

少なくありません。

 

 

 

とにかく

よくしゃべる

 

決めつける

 

 

 

相手が傷ついても

容赦がない

 

「そんなことをしても

何の意味もない!

 

これは

コミュニケーションを拒否する態度。

 

 

 

しかし本人は気づかない。

 

相手よりも

優位に立つことが大切

 

 

 

そして

相手にされなくなり

孤立します。

 

 

 

これは

諭しても無理です。

 

独り言を言っているのと

変わらないからです。

 

 

 

しかも

異論を唱えると

攻撃されたと勘違いして

急に怒りだすこともあります。

 

 

ですから

いよいよ誰も相手にしません。

 

 

 

さらに

スーパーの店員さんなどに

言わなくてもよい冗談を言って

笑いを取ろうとするお客さんがいます。

 

 

 

店員さんは

意図どおりに笑ってくれますが

これは相手にしていないということ。

 

 

 

ただ

仕掛けた本人は

「俺はコミュニケーション力と

ユーモアがある」

と鼻高々。

 

実に面倒くさい人です。

 

 

相手の態度に気を配りつつ

話しかける配慮

 

これは

ある意味訓練です。

 

 

客観的に自分を見つめることが

できるのか。

 

一日の振り返りは

明日の自分を形成するために

大切な時間なのかもしれません。