介護の目標設定を失念? | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

事実上の主介護であった時は

ほとんどが受け身でした。

 

今にして思えば

最大の反省点だったかも

しれません。

 

 

 

要介護認定を受けて

要介護度が決まります。

 

それに応じて

介護計画を立てるのですが

何をするのかばかりで

何のためにするのか

全く考えていませんでした。

 

 

良くなることなど

予想できなかったからです。

ケアマネさんも同じ。

 

それは責められません。

それが彼らの仕事だからです。

 

 

 

しかし

例えば義母

大腿骨折をして

車椅子生活でしたが

 

当初医師の診断は

「リハビリをきちんとすれば

歩けるようになる」

とのことでした。

 

 

しかし本人

「歩けるようになりたい」

との思いが感じられません

 

「本人がそうなら

仕方がない」

そこで思考が止まっていました。

 

 

 

つまり

何のために歩けるようになるのか

これが全く欠落していました。

 

 

 

具体的に言いますと

 

「早く歩けるようになって

一緒に旅行しよう

 

あるいは

「ひ孫の顔を見に

孫夫婦の家まで

ドライブできるようになろう

 

こういった動機づけ

ありませんでした。

 

 

一方で

義父がリハビリに熱心だったのは

 

「生まれ故郷の長野県を

もう一度訪れてみたい」

 

おそらく

そういった目的があったから。

 

 

 

高齢者には

自分で目標設定できる人

そうでない人とが

混在しています。

 

 

 

旅行の計画を立てられる人は

認知症になりにくいそうなのです。

 

過去の旅行経験を思い出したり

情報収集に務めたり

それに基づいて

計画を立てるのですが

 

この間

能はフル回転です。

 

 

同じように

近未来の自分の在りようを

イメージすることは

リハビリなどの動機付けになります。

 

それを達成するための

リハビリになるからです。

 

 

 

ですから

介護計画の目標を

設定するのも大切な

ことなのでしょう。

 

なかなか

難しいことですが

目標があると

介護にも

張り合いも出てくるのでは

ないでしょうか。