3mgの持つ意味 | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

団地内の大学で

模擬患者役として

授業に参加してきました。

 

 

 

5種類の病気を

患ったと想定した患者が5名。

 

それぞれの模擬患者が

学生さんを相手に

患者役を演じていました。

 

 

 

なかでも注目したいのが

「アリセプト3mg」

処方された患者。

 

 

アルツハイマー型認知症と

診断された患者です。

 

初期症状ということですが

今後の進行を恐れている

そういったシナリオでした。

 

 

 

これに対して

薬剤師がどう対応をするかが

授業の目的でした。

 

 

 

授業の趣旨から

少し外れてしまいますが

 

この「3mg」の持つ意味は重い。

 

 

 

何故なら

認知症治療薬の一つである

アリセプトは

副作用があるため

少量で暫く様子を見る

いうことの意味です。

 

 

 

10年程前になりますが

義父

この量の2倍以上を処方され

副作用によって暴れ

精神病院に医療保護入院。

 

そのまま

特養に移ってしまい

結局

一度も自宅に戻れませんでした。

 

 

当時は今ほど

認知症について

医師は認識していなかった

 

そういうことになります。

 

 

 

さらに

処方したのは

神経内科の医師ではありません

 

 

 

今でも認知症について

しっかりとした見識を持つ医師

それほど多くない

言われています。

 

 

 

つまり

医師の処方が

正しいとは限らないということ。

 

 

 

そういうこともあってか

「3mg」の持つ意味を

担当教授が薬学部生に

丁寧に説明しておられました。

 

 

くれぐれも

これから診察を受ける方は

専門医の門を叩いてください

 

義父と同じ悲劇を生まないために。