このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。
思いつくままに書いており時系列順ではありません。
あらかじめご了承ください。
入所介護施設では
部屋にテレビがあるとは
限りません。
まず
個室でなければ
テレビの設置は難しいでしょう。
そして大部屋のテレビの前でも
あらかじめ
見る番組を決めている入所者は
見当たりません。
相撲の取り組みがあれば
たいていそこに
チャンネルが設定されていて
皆さん
見ているような
見ていないような。
在宅の場合は
テレビがつけっぱなしの場合も
散見されます。
ただ
流れている映像を
観ているだけ。
これでは
認知症まっしぐら。
好まれる番組に
「水戸黄門」があって
今でも観ることができます。
平日の夕刻に
毎日放映されています。
御覧になる高齢者も
多いのではないでしょうか。
ただ
これも危険な兆候です。
ある認知症予防のセミナーで
「水戸黄門」が話題にあがったことが
ありました。
「観ているとボケる」
講師の方は
そうおっしゃいます。
理由は
「結末がわかっているから」。
最後の3分ほどで
チャンバラが始まり
印籠が出て
「この紋所が目に入らぬか」で鎮まる。
そして
たいていの方が
この3分間観たさのために
テレビはつけっ放しになっている。
さらに講師は続けます
「悪い奴は悪い顔をしている」
だから
「考える必要はない」
ということ。
サスペンスとは
まるで異なるのです。
少なくとも
悲惨な結果で終わることは
ないのですから
「心配する必要」もない。
脳は
感激されていないことになります。
つまり
ほとんど働いていないのです。
一方で
畑仕事であれ何であれ
相手のある作業は
脳が活性化していると言います。
植物も「相手」です。
期待どおりの成果が出るかどうかは
わかりません。
さらに
家族以外の他人と話すのも
脳を活性化させるうえで
お勧めだそうです。
他人であれば
顔を伺いながら
話し方も考えるからです。
病院の待合で
知り合いをみつけては
話しかける高齢者を
見かけることがあります。
あまり大声だと迷惑ですが
待合のテレビを
だまって見ているよりは
良いということなのでしょう。
施設であれ
自宅であれ
何事にも
工夫が必要ということです。