散らかるだけが認知症か | 介護の誤解

介護の誤解

いま苦しんでおられる介護者のために

このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。

思いつくままに書いており時系列順ではありません。

あらかじめご了承ください。

 

今年は

お彼岸で帰省された方も

多いのではないでしょうか。

 

年老いた親御さんが待つ実家。

 

 

 

でも

入ってみると

家のなかはごちゃごちゃ

 

とても墓参りという

雰囲気ではない。

 

 

 

こういった事柄で

認知症が発見されるということを

よく耳にします。

 

 

 

ただ

整然としていれば安心かというと

そうでもないようです。

 

 

整理整頓されているのではなく

 

まるで

生活の匂いがしないかのように

 

何も置いていない状態

 

 

 

実際に

そんな家に入ったことがありました。

 

義母が住む実家です。

 

 

義父

郵便物などを

とっておく人でしたが

特養に入所していました。

 

義母は独り暮らしです。

 

 

 

郵便物や病院のレシートなど

とっておくべき書類

全く見当たらないのです。

 

 

 

どうやら

すべて捨ててしまったようでした。

 

 

 

新聞も

丁寧に重ねられているのですが

読んだ形跡がありません

 

 

 

新聞は

体面上取っているに過ぎません。

 

 

そして

生活の痕跡が感じられる部屋は

ただ一つ

 

 

 

しかし

テレビが大音声

つけっ放し。

 

 

 

他の部屋は空き家のごとく

ひっそりとしていました。

 

人が入ったような印象は

ありません。

 

 

 

どうやら

一日中同じ部屋

過ごしているようでした。

 

 

 

生協が宅配してくれるので

買い物に出る必要はありません。

 

外出は

病院にタクシーで通う程度。

 

 

 

すでに

つり銭の勘定ができないとみえて

菓子箱には硬貨がぎっしり

 

 

 

本人の意志に反して

さっそく

介護認定の申請をしたのでした。