このブログは義父と義母を介護した過去の経験をもとに書いたものです。
思いつくままに書いており時系列順ではありません。
あらかじめご了承ください。
くどいですが
義父は義母が同居を拒んだため
結果的に特養に入所しました。
一般的には
「あり得ない話」です。
何故か・・・。
特養への入所要件には
「常時介護が必要」がある筈。
義父は
生活するうえで何も
介護が必要ではありませんでした。
食事も自分で可能。
個室にトイレがあり
自分で用をたしていました。
では何故入所できたのか。
レビー小体型認知症を患っており
「認知機能の低下」という理由により
要介護度を上げてもらったから。
「上げてもらったから」
と書きましたが
頼んだわけではありません。
入所施設を探していたら
ケアマネさんから
「特養に入所可能」との話があり
ほとんど何も考えないままで
「それはありがたい」
と乗っかっただけです。
介護で苦労されている方からは
羨ましがられると思います。
特養に入るのは順番待ちからして
本当に大変だからです。
でも
よくよく考えると
特養に入れることで
義父の社会生活は終わったのです。
社会生活寿命は
まだ残っていたのにです。
外出の自由などありません。
閉じ込められた生活です。
配偶者や我々親族が
それを望んだからです。
独り暮らしが
炊事の面で難しいのは
男性の悲しいところです。
では施設介護で
本人の意向は
反映されるのでしょうか。
残念ながら
ほとんど皆無が現実です。
カンファレンスにも
入所者本人はかかわりません。
まともに参加できるとは
考えられていないからです。
「認知症である」
その一点だけで
ほとんどの自由が奪われるのは
現実的ではありません。
しかし
介護者にとって
選択肢は限られているのです。
いざという時にそなえて
エンディングノートなどに
被介護者としての希望を
今から書いておかれることを
お勧めします。
残念ながら無防備では
ご自身が将来受けられる介護に
ご自身の意向は反映されないのが
現実です。