「お義母さんが転倒。
骨折して入院した」
実家の近くに住む親族から
連絡がありました。
義父が精神病院に
入院して1週間ほど。
嫌がる義母を
見舞いに連れ出そうとしていた
矢先のことでした。
入院の判断は
独り暮らしということ。
すぐに様子を見に行きましたが
義母本人は生き生きとしています。
病室には親族の女性が二人。
「遊びに行く約束をしていたの」
義母は嬉しそうに言います。
まるで義父のことは忘れているかのよう。
その足で義父のいる病院に。
「ばあちゃんは
どうしているんや」
「骨折して入院しました」
呆れ顔の義父ですが
「やっぱり」といった感も漂います。
やりたくないことがある時。
あるいは
注意を引きたい時に
怪我を繰り返していたようです。
退院して「独居老人」に戻ってからも
頻繁に眼鏡を壊す。
2カ月に一度のペースです。
ツルが取れてネジが見つからない。
いつも同じパターンです。
眼鏡屋さんは実家から車で15分程。
帰りに「お菓子屋に寄ってくれ」
アッシー君です。
当方は
ミュンヒハウゼン症候群を
確信していましたが
もちろん医師ではないので
軽率なことは言えません。
精神病の一種で
異常があるフリをしたり
故意にものを壊す。
自傷行為に至ることも
あるようです。
なかば諦めていましたが
もし頻繁に「事件」を起こすようなら
精神科の受診をお勧めします。
ちなみに義理の妹には
「お父さんは昔から
茶碗を投げたりする癖がある。
暴力が酷い」と
訴え続けたようですが
妹に質したところ
「自分はそんな父を見ていない」
そういう話でした。