ネトフリ。

 

 

フランス。200年以上前、吸血鬼クラウド・ピノッシュは処刑されたマリー・アントワネットの血の付いたギロチンを舐め、彼女の頭を墓から持ちだし、自分の死を偽装してチリに向かう。そこでアウグスト・ピノチェトと名乗り、1973年にクーデターを起こし、権力を手に入れるが…。

 

 

これは面白かったなぁ。好きだなぁ。チリのパブロ・ラライン監督作品。実在したチリの独裁者を吸血鬼として描くモノクロ・ブラック・コメディ。

 

 

す〜っと空を飛んだり、ダイレクトに人に噛み付いて吸血するのはもちろんだけど、人の血(心臓)を凍らせておいて後でミキサーにかけて飲んだりしてる。実在のピノチェトが吸ったのは血ではなく国民の血税とでもいったところかな。

 

 

250年生きてきたピノチェトは死にたいと言って、集まった五人の子供達(人間)に遺産を見つけろと指示する。子供達はみんな碌でもない奴らで。

 

 

そこへ若く美しく賢く敬虔な尼僧カルメンが悪魔祓いにやってくる。彼女を気に入ったピノチェトは死ぬ気がなくなっちゃうんだけど。

 

 

途中、すごいひとが投入されてきて、その人がピノチェのママなのだが、驚いて笑っちゃう。でもよくこんなこと思いつくよな~。

 

 

さらにラストがけっこう、ブラックすぎる。宗教も太刀打ちできないっていうね。いや〜、そんなにチリって内情が不安定なんだろうかね。怖いわね〜。

 

 

ネトフリに入っている方にはぜひご覧になっていただきたい作品でした。