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8世紀、フランク国宮宰ピピン二世の庶子カール・マルテルは父親と共にライン川下流域にあるフリースラント王国征服を目論む。首都ドレスタッドではフリースラント王アルトギルスの息子レッドボットは飢饉のために恋人フェナが生贄となるのをとめようとする。まさに彼女が火あぶりになろうとしたとき、カール率いるフランク軍の襲撃に遭い、父王を失う。フランク軍は自治を認める代わりに税を課し、それと並行して大司教ウィンフリートとともにフリースラントを掌握しようとする。アルトギルスの兄とその一派は王の死の責任を王子レッドボットにあるとして、彼を海に流す。フランク軍の庇護を受けた大司教は暴力的にキリスト教を布教していく。ユトランド沿岸で漂流していたレッドボットはデーン人の領主の娘フレアに拾われ、下男として迎え入れられる。彼らは海からスヴェア人に襲われるが、この戦いでの活躍が認められ、レッドボットはフレアを妻とする。フレアがレッドボットの子を産んだ頃、フリースラントでは和平のためレッドボットの妹をカールに嫁がせることになる。レッドボットはフレアと息子ポッポを連れ、妹の奪還をはかるが、失敗。ドレスタッドに戻り王となっていた従兄弟ユレと再会する。カールは庶子であったため、ピピン二世を殺害、彼の嫡子である幼い弟を暗殺、宮宰となる。フランク軍と全面対決となったフリースラントは敵の圧倒的な兵力に退却も考えるが、レッドボットがフランク軍の将軍の首を持って現れる。敵兵を引きつけ分散させ、満潮を武器に逃げ切ったレッドボットは取って返し、苦戦するユレたちと共に戦う。ドレスタッドの民は勝利に導いたレッドボットを慕うが、彼の叔父はカールと通じレッドボットの抹殺をはかる。実はクリスチャンだったフレアは司祭を通じてウィンフリートからカールとフリースラントの和解をはかるよう求めるが、それはならず、神木「聖なるオーク」を斬り倒そうとする諍いでウィンフリートによってレッドボットのメンター・イドヴィナが殺される。フレアがクリスチャンであることが表沙汰になり、彼女とレッドボット、フェナはフランク軍に引き渡される。ユトレヒトで家族を捕らえられ幽閉されたレッドボットは改宗させられそうになるが踏みとどまる。フランク軍との戦いでユレを失い、彼から王位を得たレッドボットはイドヴィナからの知恵を活かし、皆既月食下で敵を撹乱させる。デーン人たちの助けもあり、辛くもフランク軍を退けたレッドボットだったが、フェナとその夫であるウルフは戦死する。754年、ウィンフリート改め聖ボニファチウスはフリース人に殺害され、その後フリースラントはキリスト教に改宗することになる。

 

 

650年から734年にかけて存在したフリースラント王国の第二期の王レッドボットを主人公にしたフィクション。690年頃の「ドレスタッドの戦い」、716年「ケルンの戦い」、723年「トールのオーク」など史実をもとに重さと暗さを伴った演出で綴られる。

 

 

面白かった〜。夜勤明けで残業、昼ごろ帰宅して寝オチ。目が覚めたら夕方。ははははは。それから見始めたんだけど。

 

 

オランダの歴史巨編。2時間40分という長尺だが、コレくらいの長さは必要かも。盾も斧も弓矢も出てくるし、ソードアクションあり、女戦士あり、北欧神話vsキリスト教あり。舞台は違うがドラマ「ヴァイキング」と似たような雰囲気を醸す。今作はレッドボット=ヒーロー、カールマルテル&聖ボニファチウス=悪人、弾圧される土着宗教…という視点から描かれているのが特徴。

 

 

フレアとフェナふたりの女戦士も美しいし、ウルフやカール、ユレなどはイケてる面構えなのだが、欲を言えば主人公レッドボットがもうちょっと若い役者さんだったらさらに良かったかな? …ラグナルというよりフロキ寄りだった…編み込み〜。