「ねえ、TAKAに他に女ができたと思う?」
真帆がろれつが回らない調子で言った。
またクスリをやってるのかとしんちゃんは真帆を見て不安になってきた。
「いや、結婚中浮気してなかったって言ってたし・・・。そういう事はないと思うけど・・。」
しんちゃんがあたふたと言った。
いや、浮気はしてなかったがTAKAは真帆の後釜の女をすぐに見つけるのではないかとしんちゃんは思った。
時間の問題だと思った。
「絵里奈の誕生日にね、家にプレゼント送ってきたのよ。TAKAったら。私離婚届けにハンコ押したくないよ。」
「まだ好きだと思うなら話し合ったほうがいいですよ。」
しんちゃんは真帆が可哀そうになってきた。
しんちゃんの机の上の出演バンドのチラシを見ながら真帆が「昔、TAKAがこんなの作ってたねぇ。」とぼんやり言った。
「ねえ、しんちゃん昔TAKAとKENちゃんどっちが好きだった?」真帆がしんちゃんの目を見ながら言った。
苦笑しながら「TAKAさん。」としんちゃんが答えた。
しんちゃんは何故か正直に答えようという気になった。
「どうして?」真帆が悲しそうに笑いながら聞いた。
しんちゃんが「才能かな・・?TAKAさんの才能のほうが絶対的で憧れた。子供だったからかな・・・?」
と懐かしそうに言った。
「どうしたらもう一度TAKAに会えると思う?」
真帆が子供のようにしんちゃんにまた聞いてきた。