疲れ果てた中村さんがどさっとKENちゃんを畳の上に落とした。
「音楽やめて粗大ゴミみたいなおっさんにならなきゃいいけどね。」
ぶつぶつ言いながら布団を敷いてU子さんと持ち上げてKENちゃんを移動した。
U子さんが悲しそうな顔をした。
それからカレンダーを見て中村さんがぎょっとした顔をした。
「あれっ?今日、バイトの日だったけ???」
そう言いながテーブルの上のシステム手帳を開いた。
「あ~、手帳に書き写すの忘れていた。これからバイトだ・・寝てないのに・・。死ぬ・・。」
中村さんがぼやいた。
それからU子さんを見て
「青木君はアル中で入院歴あるから、ちょっと自分がバイトに行ってる間に見ててくれないか?」と頼んだ。
U子さんの顔がぱっと明るくなった。
「2,3時間でいいから。あと鍵はオートロックだからそのまま出ていいからね。」
中村さんはそう言いながらコーヒーを作り出した。
U子さんの胸が高鳴った。
おかめ納豆と見合いなんか絶対に嫌。
KENちゃん最後のグルーピーのU子さんの心に激しいものが起こった。
「青木君の童貞をそっとしておいてあげてね。」
中村さんが釘を刺すようにU子さんにふざけながら言った。
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