碧いラフレシアの花 その784 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代




ライブの後の打ち上げで、KENちゃんは死ぬほど酒を飲んだ。


またアル中になるのではないかと中村さんが心配した。



ちっとも爽やかな引退劇でもないし、新しい旅立ちでもなかった。



泥酔したKENちゃんは無意識のうちにU子の膝枕で寝てしまった。



これはマズイ・・と思った中村さんが



「ほら、青木君はお見合いしてまた新しい家庭を作るんでしょ?そんなに飲んじゃだめだよぉー。」と茶化すように言った。


ストーカー化したU子と一線を超えないように、牽制するようにわざとU子に聞こえるように言った。



「え??青木さんお見合いするの?なんで?」


U子が動揺した。


「青木君は子供いるんだよ。子供の面倒見てくれる人を探しているんだよ。」


「え?子持ちなの?」


「バツイチ、子持ち。」



若いローディが面白そうに「あ、そうなんですってね。フィリピーナと結婚しようとしたら金全部持ち逃げされた・・とか・・言ってました。いろいろある人です。」と言った。


「結婚していた時は相田美穂と不倫で奥さんにバレバレ。離婚した後奥さんが首つり自殺して、KENちゃんの実家がKENちゃんの子供の面倒を見ていたんだよ。」


乱人君が言った。


「不幸になるから・・U子・・あ・・いや・・幸子さん、青木君はやめなさい。」


中村さんが言った。


「さらにKENちゃんは沢田貴章の奥さんとは不倫。KENちゃんが不倫を解消したら奥さんは拒食症で入院。」


乱人君が言った。


「ふつうのお嫁さんになりたかったら、青木君は最悪の選択。」


中村さんがたたみかけるように言った。



U子が泣きそうな顔をした。


U子の膝の上でKENちゃんはただ死体のように寝ていた。