碧いラフレシアの花 その773 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



「トモ君も春から小学校なんだよ。誰がランドセルとか買うの?もう大人になってよ!」

お母さんがKENちゃんをどやした。




再婚して親らしいことをしろ。

カタギになって子供を養え。



それはまともな意見の様に思えた。


KENちゃんは苦しくなってきた。



「バンドやめなさいよ。もう潮時だよ。」


これもまっとうな意見の様な気がした。



「33歳の子持ちのやもめなんだよ。23歳の独身の坊主と同じ事をしてどうするんだい?」


もうKENちゃんは逃げ出したくなった。



「わ・・わかった・・。少し時間をくれ。」


KENちゃんがうな垂れて言った。


「雅子さんとちゃんと会うかい?」

「あ・・会うから・・時間をくれ・・・。」

KENちゃんがぼそっと言った。