碧いラフレシアの花 その771 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

TVで夫婦で料亭のご馳走を食べている真帆を見ながら

「この旦那さんは奥さんが麻薬中毒だったって知ってるのかい?」とお母さんが聞いた。


「知ってる。全部知ってて結婚してる。」


「やたら寛大だね。」

「こいつも似てるというか・・似たもの夫婦で・・夫婦でクスリ好きだった。」

KENちゃんのお母さんが呆れた顔をした。

「あ~、普通の感覚じゃついていけないね。あんたには向かない業界だね。」

「・・・・・・・。」

「この旦那さん、あんたのバンドメンバーだったよね。」

「うん・・・。」

「家は普通の家で、誰も親戚に歌手なんかいないよ。あんたも足を洗ってもう一回人生やり直しなさいよ。」

KENちゃんは何も答えられなかった。