そのうちKENちゃんのお父さんとKENちゃんの息子が凧揚げをするために外に出た。
KENちゃんのお母さんが箪笥から写真を出してきた。
「この人とお見合いしてみない?」
KENちゃんは固まった。
なんかおかめ納豆のような顔だった。
「去年旦那さんが交通事故で死んで、1歳の赤ちゃんがいるんですって。」
「俺はフリーターだぞ。」
「お父さんの工務店を継いで同居するのよ。」
「家が狭くなる。」
「そのうち私たちが年寄りだから死んで家が広くなるわよ。元々家は広いし。」
お母さんがむっとした顔をして言った。
確かにKENちゃんの実家は普通よりも広かった。
「わけあり同士で結婚してどうするんだ。」
KENちゃんがぼやくように言った。
「それが生活なんだよ。助け合って生きていくんだよ。」
お母さんが激を飛ばすように言った。
「顔が・・・。」
KENちゃんがぼそっと言った。
「夢を見れる条件じゃないんだよ、アンタは。」
お母さんが言った。
KENちゃんが黙り込んだ。
「若い時付き合っていたような女の子みたいなのはもうやめなさいよ。それで失敗したんでしょ?」
お母さんが馬鹿にしたように言った。