碧いラフレシアの花 その761 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



隣のアパートの部屋からまた夫婦喧嘩の声が聞こえてきた。


あの夫婦も一生このままここで暮らすんだと思った。



一体世間のどこに

真帆やTAKAのような幸運が転がっているのだろう。



不運な事にKENちゃんにはもうチャンスがなかった。


あの夫婦喧嘩を聞きながら

あの夫婦と一緒に独りぼっちで老けていくなんだな・・・・。



KENちゃんはふと先週実家で見た息子の顔を思い出した。

首を吊って死んだ女房の顔に日に日に似てきているのに気がついた。




子供が出来て仕方なく結婚した。



TAKAのように女に恨まれても自分の人生を選択する意志が自分にはなかった。






TVで観た30歳の真帆はぽっちゃりしていた。


それでもまだ可愛いと思った。




33歳のやもめのKENちゃんの中では充分許容度だった。