「どこで会ったの?」
「いや、会社の連中と焼肉行く途中に道で・・バッタリ。」
「元気そうだった?」
真帆がこわごわ聞いた。
TAKAに内緒でずっとKENちゃんと不倫していた日々を思い出して
様々な感情がラッシュしてきた。
心臓がまだどきどきいっていた。
「ははは・・。元気かなぁ~?ファッションヘルスの広告のサンドイッチマンやって立っていたよ。まあ、元気な奴がやる仕事かなぁ~?」
TAKAが笑いながら言った。
真帆の目にまた涙が浮かんだ。
その涙を見られないようにするのに必死だった。
真帆はその夜はよく眠れなかった。
それまでの自分の人生を思い出した。
何故自分に成功があんなに早く起こったんだろう・・・。
あと5年遅く自分が売れたら
もっと上手く生きられた気がした。
あの時はいっぱい振り込まれる印税にくらくらして
頭の中が子供のままに
ドラックを買いまくった。
ドラックの宅配までさせて
V.I.Pジャンキーになって
KENちゃんを怒らせた。
それがKENちゃんとの最初の別れだった。
あと5年遅く成功が訪れたら
もっと愛だとか人生を大切に出来たように思えた。