碧いラフレシアの花 その726 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


TAKAは真帆の仕事には興味がなかった。


真帆はTAKAの仕事には昔は興味が・・、いや、命を賭けているほどの関心があったが、いつ頃からかその興味は失せていった。


KENちゃんを首にして真琴君にすげかえた頃から、TAKAの仕事は世間にアピールするものになっていったが、真帆の心に響くものではなくなった。


笑ってしまう事には、真帆は高校生の時から作風が変わらなかった。ずっと同じ風合いの、同じカラーの仕事をし続けた。


だから仕事が自分の一部の様な気がしていた。


多分自分の作品の発行部数が落ちないのは、どこか自分に永遠の未成長部分があって


それが若い女の子や、小さい女の子にアピールしているのだろうと思った。



2年で連載を終わらすのは

自分の一部を埋葬するように悲しかった。




それでも真帆が疲れていたのは事実だった。


他の同世代の女の子の2倍のスピン速度で

生き急いで

色んな男が通過していって



でも処女を捧げたTAKAが結局夫だったというオチだった。




「ちゃんとがんがん金渡すから。飼われてよ。専業主婦になれば、浮気も拒食症も無しで家庭円満だぞ。」

TAKAが言った。




ああ・・・浮気か。

KENちゃんよりも好きになれる人はいないよ。



真帆はぼんやりとKENちゃんを思い出した。


不倫していた時によく訪ねたKENちゃんのつましいアパートを思い出した。



私が人生で一番欲しかったのは

KENちゃんかなぁ・・・・・。