碧いラフレシアの花  その717 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「最後まで、ぎりぎりまで待って欲しい。今日は決められない。」

ナンシーが苦しそうに言った。


「ビザが切れるんじゃないのか?」

「そのギリギリまで。」

「ビザが切れたら飛行機とかはどうするの?」

「日本からフィリピンまでいっぱい飛行機ある。へいき。ビザ切れるちょっと前にチケット買う。」

「そうかな?大丈夫?とりあえず結婚したほうがいいよ。」


ナンシーが困った顔をして

「今日はまだ駄目。」と言った。


このままナンシーに捨てられる自分を想像して、KENちゃんは悲しくなった。


「もし、今俺と結婚するのが嫌だったら、フィリピンでもう一回考えて欲しい。お金貯めて迎えに行くから。」

KENちゃんはナンシーを失いたくなかった。


「マニラの住所教えるよ。電話ないけど手紙ちょうだい。」

ナンシーが言った。