KENちゃんはさらに中村さんとの会話を思い出した。
「だってああいう娘は、苦労したから日本なんかに来るんだろ?また日本で苦労なんかしたくもないだろう。恐怖だよ。異国での貧困なんか恐怖。」
中村さんが言った。
「でも俺は好きなんだけど・・・。」KENちゃんが小声で言った。
「音楽好きな日本の女の子とかのほうが、頭の中がお花畑みたいな子が多いし、まだ引っかかるよ。日本の女の子は本当の貧乏は知らないしね。知らないものは恐怖じゃねえし。」
KENちゃんはファンでよくアパートに電話をかけてきたU子さんを思い出した。
電話帳でKENちゃんの電話番号を調べたらしい。
中村さんのバンドはTAKAのバンドと違ってクセの強い女性ファンが多すぎた。
KENちゃんからみてほとんどが恋愛対象外だった。
今目の前でKENちゃんの目を見ないように話すナンシーを見て
KENちゃんは悲しくなった。
寂しさと悲しさがこみ上げてきた。
フィリピーナ愛憎読本増補版【中古】afb
¥844
楽天