碧いラフレシアの花 その713 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



KENちゃんはさらに中村さんとの会話を思い出した。


「だってああいう娘は、苦労したから日本なんかに来るんだろ?また日本で苦労なんかしたくもないだろう。恐怖だよ。異国での貧困なんか恐怖。」

中村さんが言った。

「でも俺は好きなんだけど・・・。」KENちゃんが小声で言った。


「音楽好きな日本の女の子とかのほうが、頭の中がお花畑みたいな子が多いし、まだ引っかかるよ。日本の女の子は本当の貧乏は知らないしね。知らないものは恐怖じゃねえし。」


KENちゃんはファンでよくアパートに電話をかけてきたU子さんを思い出した。

電話帳でKENちゃんの電話番号を調べたらしい。

中村さんのバンドはTAKAのバンドと違ってクセの強い女性ファンが多すぎた。

KENちゃんからみてほとんどが恋愛対象外だった。




今目の前でKENちゃんの目を見ないように話すナンシーを見て

KENちゃんは悲しくなった。

寂しさと悲しさがこみ上げてきた。


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