碧いラフレシアの花 その709 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



「ビザが切れる直前でいい。ラッキーとかアンラッキーとか信じない。」

ナンシーがKENちゃんの目を見ないで言った。



ここのところナンシーがよそよそしく違う人のようになっていた。



ナンシーはもう結婚したくないんだろうか・・・?

同棲してから俺が少しづつ嫌になったんだろうか・・?

二人で住むには狭すぎるアパートの部屋をぐるりと眺めまわしながら、KENちゃんは心細くなった。



KENちゃんは前回の結婚の失敗を繰り返さないように

お酒もナンシーの前ではあまり飲まないようにしたし

きつい言い方も改めるようにした。

できるだけ優しい未来の夫像を演じる努力もしてみた。


「青木さん・・ワタシもう日本に住まなくてもいいかな・・と思うときがあるよ。」

ナンシーが苦しそうに言った。