TAKAが買い取ったホテルはビーチの近くだった。
黄色っぽいクリーム色の砂が綺麗なビーチだった。
もう砂が足りないから砂だけオーストラリアから運んでいるそうだとTAKAが教えてくれた。
ぼやけた黄色い色の砂の上をお母さんが作ったサンドレスを着ている絵里奈がとことこ歩いていた。
真帆の体にへばりついた砂がさらさらと落ちてくるのが心地よかった。
あんなにけちんぼでどこにも連れて行ってくれなかったTAKAがここまでしてくれた。
気がつかないうちにみんな大人になったのに
自分だけが気がつかないで取り残されていた。
青い海がまたたいていた。
真帆は23歳の時青函連絡船から飛び込んで自殺しようとした
氷の様な青い海を思い出した。
あの海も綺麗な海だった。