「でもさ、やっぱり苦労した女の子だから、もっと条件のいい男が出来たらそっちに乗り換えると思うヨ。それが彼女の職業の性質だからね。それは彼女のせいじゃなくて、環境のせいだから責められないけどさぁ。」
KENちゃんがむっとした顔をした。
中村さんは俺がナンシーをモノにしたからひがんでるんだ・・・・。
KENちゃんがせきを切ったように続けた。
「ナンシーはね、青木さんワお金ないけど結婚したいヨ・・って言ってくれる。家事なんか凄いよ。ちゃちゃちゃって終わっちゃう。フィリピンの朝は水汲みから始まるから、日本の家事なんか楽勝だってさ。」
中村さんが焦った。
「結婚はやめなさい。リスクでかすぎ。」
「別れた女房が自殺した俺には今更失うものもないけど。」
「青木君・・無茶苦茶。」
「はやしてナンシーを勧めていたのは中村さんと竹内さんだったハズ。」
「こんな現実案が進行してるとは思わなかったよ。」
「だいたいナンシーと結婚して損する事ある?そのリスクって何ですか?」
「青木君の金目当てじゃないよ。だって君は金ないもん。でも日本人と結婚すると日本に在留できるので・・。ビザとかパスポート目当てかなぁ~。」