碧いラフレシアの花 その694 KENちゃん32歳の夏 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

夏になってKENちゃんの韓国ツアーが始まった。




空港までナンシーが見送りに来た。


KENちゃんは幸せだった。



「浮気スンナよ。青木さん。」と空港で満面の笑顔で言うナンシーが、KENちゃんは可愛くてしようがなかった。








韓国ツアー出発の数日前にKENちゃんは乱人君と会った。



そこでKENちゃんは乱人君に実はフィリピーナと付き合っていると告白した。


反応はむごいものだった。




「あ・・。不倫の次はフィリピーナ?」乱人君の顔がばっかじゃないのとストレートに物語っていた。

「そういう偏見はよせよ。」KENちゃんが言った。

「誰がそういう遊びを教えたの?」

「シンナーみたいにいうなよ。」KENちゃんがむっとして言った。


「真帆さん退院してまた漫画描いてるみたいよ。」乱人君が釘をさすように言った。


真帆の話は今のKENちゃんにとっては忘れたい過去だった。

「そうなんだ。よかった。」

「さっぱりしてるよね?もう真帆さんのことなんか忘れちゃってるでしょ?俺の問題じゃないけど、軽率だよ、KENちゃんは。」

「ひどいな。俺の新しい女が日本人だったらお咎めなしなの?」

「そのフィリピーナの意図は何なの?利用されてるんじゃ・・?KENちゃん、しっかりぃ。」乱人君がおちょくるように言った。

「結婚してもいいとナンシーは言ってる。」

「とち狂ってる。」乱人君がきっぱりと言い返した。