碧いラフレシアの花 その689 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


遅れてシンディがやって来た。

手をあわせて「ゴメンネ。」と言った。


KENちゃんは急に人目が気になった。


買い物のパーマヘアの股割れボックススカートのおばさんがじろっとシンディを睨みつけた。



世間一般から見ればこの場にいる俺は最低なんだろうな。


KENちゃんは悲しくなった。



何故か真帆をまた思い出した。


ごめんね。真帆。拒食症なんかで死なないでね。

最低なことばかりして生きてる。



中村さんが上機嫌で先頭を切ってフィリピーナを引き連れて大連隊でスーパーの中に入っていった。


何故か中村さんの横にナンシーがぴったりと寄り添っていた。


ナンシーは中村さんのほうが好きなの?


KENちゃんは嫉妬を覚えた。


そのままつかつかと前進して中村さんの横にKENちゃんもぴたりとついた。