遅れてシンディがやって来た。
手をあわせて「ゴメンネ。」と言った。
KENちゃんは急に人目が気になった。
買い物のパーマヘアの股割れボックススカートのおばさんがじろっとシンディを睨みつけた。
世間一般から見ればこの場にいる俺は最低なんだろうな。
KENちゃんは悲しくなった。
何故か真帆をまた思い出した。
ごめんね。真帆。拒食症なんかで死なないでね。
最低なことばかりして生きてる。
中村さんが上機嫌で先頭を切ってフィリピーナを引き連れて大連隊でスーパーの中に入っていった。
何故か中村さんの横にナンシーがぴったりと寄り添っていた。
ナンシーは中村さんのほうが好きなの?
KENちゃんは嫉妬を覚えた。
そのままつかつかと前進して中村さんの横にKENちゃんもぴたりとついた。