碧いラフレシアの花 その671 真帆28歳のヴァレンタイン | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


真帆の拒食症が進行して明らかに他人に問題が分かるようになった。


真帆の意地でも

大人になること

親になることを

を否定する・・・・・


この奇妙な真帆の苦戦に


TAKA一家が苦しんだ。





真帆がTAKAにヴァレンタインのチョコを渡した。


TAKAがびっくりした顔をした。




「ああ、ありがとう。」


この間のクリスマスプレゼントは真帆からはなかった。


急にチョコが来た。


「どうしたんだよ?どういう風の吹き回しだよ?」

TAKAが苦笑した。





深夜に真帆は母親とTAKAの話し合いをまた聞きした。

真帆は寝室で寝たふりをして遠くから聞いた。


「何でまたこの年から・・・。高校生じゃあるまいし・・。」お母さんが困った声でこぼした。

「何が不満なのか分からない。自分なりに努力してるんだけど・・。」TAKAの嘆き声が聞こえた。




朝になってTAKAが慌しく仕事に出かけた。

そういえばずっとTAKAとは夫婦の夜もなかった。


子作りどころか

妻が餓死しそうなので

TAKAはもう真帆に性的興味がなかった。



お母さんが真帆に向かって

「もう、そんな骨皮筋子じゃ、TAKAちゃんが他に女を作るよ。せっかく玉の輿に乗ったのね。」と馬鹿にしたように言った。


心の中で真帆は

それを自分が望んでいるんじゃないんだろうか・・・・

と思った。


「TVの豪邸特集第2弾もTAKAちゃんがあわててあんたを出演させないようにしたんだよ。世間に奥さんがビョーキって分かるからね。」


笑ってしまう事に出演したのはTAKAと娘だけで、レポーターさんが冷蔵庫をあけて「あっ、おいしそうなお料理の残りが!」と言った時「妻の特技は料理なんで。」とTAKAは即答してみせた。




他人は騙せても

自分の心は騙せないのだと・・・・・


砂をかむような気持ちで真帆は「結婚が続かなくても、もう仕様がないと思ってるよ。」と言った。



「どうしてそうなるんだい?」お母さんが泣きそうな声で言った。