碧いラフレシアの花 その669 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



中村さんとの電話が終わって、真帆とはこれでオシマイで良かったのだと思った。




子供に会ってからKENちゃんは過去の自分とか、自分の過去に対して罪悪感が起こってくるのが分かった。



駅の改札で子供に手を振る奥さんの父親が涙ぐんでいるのを見た時

自分の存在が色々な人間を不幸にしている事が分かった。





若い時には分からなかったけど

いろいろな人に迷惑をかけていた。







何であの結婚でもっと上手くできなかったのだろう?


あの頃は妻の社会復帰への努力を小馬鹿にしていたが、今の自分の立場を考えると、そして今考えると・・・・妻の努力はそんなにおかしな努力でもなかったように思えた。






何も自分は見えなかったし

あのまま若さも金も続くと

自分は勘違いしていた。





高齢の自殺した妻の父親のグレーのコートの背中が人混みに消えていった時

もしチャンスがあるなら

もう一度まともに生きようと思った。