碧いラフレシアの花 その641 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「元々なんで同棲してたのに沢田隆章の奥さんと別れようと思ったの?」

中村さんがさらに興味深々になって聞いてきた。


「真帆・・、沢田の奥さんの名前なんだけど・・が、すんごい覚せい剤中毒になって、ついていけなくなって俺が逃げた。」

「えええ~?ちょっとそう見えないなぁ。意外だな。」

「その当時近所にTAKAが住んでいて、色々あいつがへんな薬を家に持ち込んだんだけど・・、アレする時使うと気持ちがいいから、ちょっと遊びでやっていたら・・俺の女が一番覚せい剤にハマってドツボに落ちたというオチ。」

「うわぁ、いやだな。それ。」

「いやでしょ~?結婚とかとても考えられなくなって逃げたよ。沢田はそれでも気にしないで、その後すぐに真帆と付き合った。で、結婚しちゃったよ。」

「なんかなぁ。で、君は沢田さんの奥さんが本当に好きなの?」

「好き・・って・・。嫌いだと思ったことはないけど・・・。俺、バツイチだから慎重に行きたい。真帆と再婚なんかありえない。」

「え???バツイチなの???」

「うん、子供もいるよ。」

「その若さで色々あるな~。見えないよ。」

「結婚生活は地獄だったよ。そんなにカンタンにポンポン結婚したくないよ。もう。」

「じゃ、何で沢田さんの奥さんと会いたいと思うの?」

「自分でも分からない。」