碧いラフレシアの花 その594 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



真帆はひとりでKENちゃんのライブ会場に向かった。


ライブハウスでインディーがよく使う会場だった。


メジャーでもこれでは生活が苦しいのでは・・と真帆は思った。





真帆とは全然違う様相のお客さんがやって来ていた。




出待ちしてKENちゃんに会うべきかどうか悩んだ。


自分が何をやりたいのかもうよく分からなかった。







しばらくして、真帆はどこかで見た顔を発見した。



しんちゃんだった。



しんちゃんがちょっと困った顔をして真帆に近づいた。


「真帆さん元気ですか?赤ちゃん凄い可愛いんですってねぇ。おめでとうございます。」

真帆は引きつった。




さらにずっと間が悪い事には

すぐそばに乱人君がいた。



乱人君がひきつりながら

「真帆さん、こんにちわ。」と言った。



真帆はそういえばしんちゃんがB・Bのローディーを辞めてライブ・ハウスに就職したというTAKAの話を急に思い出した。

「僕、ここのライブハウスのスタッフなんですよ。」しんちゃんが言った。


真帆は恥ずかしくなった。




世間が自分の不倫を実況中継で見ているような気がした。