碧いラフレシアの花 その584 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



「そうだよ。他の女の子が捨てたゴミが他の女の子の王子様で、他の女の子の王子様が他の女の子の粗大ゴミだ。まあ、そんなもんだ。そんなに深刻になるなよ。」



「私、幸せになれるかなぁ?」

「そんなに不幸でもないだろう。」





TAKAが美穂のマンションの前にポルシェを止めた。


「部屋まで送ってくれないの?」

美穂が悲しそうな顔をした。


「理性が吹っ飛ぶからやめておく。」

「奥さんが好きなんだね。」

「うん。」




美穂が顔を手で覆って泣き出した。


「仕事や男だけが人生じゃないぞ。首吊って死ぬなよ。」

TAKAが言った。


「死なないよ。」

「社長がうざくなったら移籍しろよ。」

「私、独立したTAKAさんの事務所に行きたい。もしTAKAさんがお嫁さんにしてくれたら、一生無償でTAKAさんの歌を歌ってあげるよ。」

「それは宝クジに当たったような話だが、今の事務所の株主連中にリンチされそうだからやめておくよ。それから世間体悪すぎ。妻子いるからパスしたい。」




「私と早坂先生の差ってなんなの?」

美穂が泣きながら聞いた。