碧いラフレシアの花 その574 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

社長がビールを片手にカウントダウンを始めた。


TAKAとTAKAの業界とそのうさんくさい世界に真帆は嫌気が差した。



ぼんやりと8年前を真帆は思い出した。



大晦日にKENちゃんの実家でKENちゃんの両親に声が聞こえないように二人で布団の中でアレをした。

TVから行く年来る年の鐘の音が聴こえていた。




KENちゃんはまだ22歳だった。






TAKAがKENちゃんに借金して、田中さんと浮気した真帆に、借金代わりにKENちゃんと寝てお前が体で返済しろとメジャデビュー記念ギグの夜に鬼の様な事を言われて・・・

KENちゃんが可愛そうに思って真帆を抱かないで借金をチャラにしたのが、そもそもKENちゃんとの最初の馴れ初めだった。




そう言えば、あの時KENちゃんは、契約がバンドクレジットでこれからお世話になるし、借金はKENちゃんが代わりに払ったスタジオ代だから、経費だからいいよ・・と気前よくTAKAの借金をチャラにしてあげたんだよ・・・。

真帆は急に思い出した。












それが今では、TAKAと事務所の社長と相田美穂の悪の3乗がやりたい放題して、KENちゃんを一緒にぽしゃらせた。




そんな鬼の様なTAKAの妻になって

今では真帆は何でも買えた。


そんなTAKAの子供を産んで

誕生日にTAKAから白いベンツを買ってもらった。






もう真帆はTAKAの音楽には何の興味もなかった。