碧いラフレシアの花 その570 真帆27歳のクリスマス | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



「去年のクリスマスは子供を仕込んだね。」

TAKAが楽しそうに夜になって言った。



面倒くさがりやで世間に疎いTAKAとのクリスマスは今年は自宅で祝う事になった。


「そうだね。あと結婚してから2年だね。」

真帆が素っ気なく答えた。


真帆はぼんやりと時間の流れを感じた。


乱人君もバンドを辞めたし、昔のままではみんないられないのだとよく分かった。



「昔思っていたよりは人生は楽しいな。」

TAKAが言った。


TAKAは本当にそう思っているのだろうと真帆は思った。


TAKAは生まれたときからツイてなくて

最初に付き合った時もかなり危うい人だった。


「子供も出来たし。こんなに金もあるし、幸せ。」

TAKAが嬉しそうに言った。


「真帆と出会えてよかった。」

「ああ、あれね。私の友達がプレゼントに電話番号書けって言ったんだよ。まあ、ひとりじゃああいうことはしなかったと思う。」



TAKAを最初にみた時が高校生の時だったから

TAKAって10年以上前から

なんだかんだと私の人生を

細い糸で引っ張っていたんだな・・・・・・




真帆は昔を思い出した。



ずっとその細い糸が切れると思っていたけれど

結局切れなかった。








それで絶対に切れないと信じていた人とはブチッと切れた。







「凄くぼおっとしていたよね、真帆は。」


「今も昔もぼおっとしてるよ。」






お母さんが隣の部屋で寝ていた。


「お母さんと同居だと、あんまり真帆も声出せないね。」

「そうだね・・。」

TAKAが真帆の服を脱がし始めた。


「結婚した事後悔してる?」

TAKAが聞いた。

「え・・、ほかに結婚してくれる人、いなかったよ。」

真帆が答えた。


「逃げるなよ、お前。逃げグセあるからな。」

TAKAが苦笑しながら言った。


「もう逃げる所なんか全部無くなっちゃったよ。」

真帆が言った。