碧いラフレシアの花 その568 KENちゃん30歳のクリスマス | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



朝になって両親が仕事に出かけた。


弟が仕事に出かけた。



プレゼントをあげる人なんて誰もいなかったし

誰からもプレゼントが来るはずもなかった。



カーテンの隙間から冷たい空気の中で輝くスカイブルーの空が見えた。




8年前に真帆と温泉に出かけたクリスマスを思い出した。



お互いの体から手を離す暇がないほど愛していた。





真帆がこの家に越してきて

それから二人で暮らすために出て行った。




KENちゃんは乱人君から真帆が子持ちになったと聞いた。




あの頃真帆はイノセントで

ドラックも何も知らなかった。




あの頃の自分は今の自分の姿なんか夢にも思わなかった。



結局30になって同じ家に全てを無くして戻ってきた。






KENちゃんは自殺した奥さんの実家に自分の息子のクリスマスプレゼントを数日前に送った。


捨てられるかもしれないけど、万が一子供に使ってもらえたらそれでいいと思った。









夜になって奥さんの父親からKENちゃんに電話が来た。