碧いラフレシアの花 その567 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


乱人君が帰っていくときに「KENちゃん、結局あと2年以内にバンドは無くなりそうだから、早めに辞めて正解だったかもよ。若い方が次が見つかるもの。忘れられないうちに俺がボーカルの職をマメに業界でチェックしてあげるからね。」と言った。


「色々ありがとう。」

KENちゃんが言った。




KENちゃんは首になった時事務所の社長が言った「TAKAの書いた曲でしょぼいライブハウスで小銭集めて歌うなよ。権利の問題あるからな・・・。」という嫌味が今でも頭に残っていた。

一緒に冷たく微笑んでいたTAKAにも腹が立った。


そういえば真帆がLSDで泡を吹いて死にそうだった時、KENちゃんが救急車を呼ぼうとしたら、電話のプラグを引き抜いたTAKAの冷たい行動を思い出した。



冬の夕日の中で乱人君が振り返って手を振った。

「もうお酒は駄目だよ。KENちゃん。」

心配そうな声で乱人君が言った。







クリスマスが近づいていた。



自分が孤独だと分かる季節だった。